再生不良性貧血と白血病の違いとは?

再生不良性貧血と白血病の違いとは?

「最近なんだか貧血気味で疲れやすい」「身に覚えのないあざができている」といった症状が続くと、もしかして何か大きな病気なのでは…と不安になってしまいますよね。
とくに血液の病気についてご自身で調べたときに、「再生不良性貧血」や「白血病」といった言葉を目にして、この2つはどう違うのだろうと気になっている方も多いかもしれませんね。
実は、この2つの病気は「血液の細胞が減ってしまう」という結果の症状はとても似ているのですが、骨髄の中で起きている原因や仕組みはまったく別のものなんですね。
この記事では、再生不良性貧血と白血病がどのように違うのか、専門的な内容もできるだけわかりやすくお伝えしていきますね。
最後まで読んでいただければ、きっと心が少し軽くなって、これからどう対処していけばいいのかが見えてくると思いますよ。
不安な気持ちを少しでも和らげられるように、一緒にゆっくりと紐解いていきましょうね。

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血液が減る理由は「つくれない」か「邪魔される」かの違いなんですね

血液が減る理由は「つくれない」か「邪魔される」かの違いなんですね

再生不良性貧血と白血病の違いについて、最初にお伝えしたい一番大切なポイントがあります。
それは、骨髄(私たちの体の中にある血液をつくる工場)で起きているトラブルの種類がまったく違うということなんですね。

どちらの病気も、健康な赤血球や白血球、血小板が十分に機能しなくなってしまうため、貧血による息切れや、白血球減少による感染症・発熱、血小板減少によるあざや出血などの、とてもよく似た症状が出ることがあります。
でも、再生不良性貧血は「血液をつくる細胞そのものが減って働かなくなる病気」で、白血病は「がん化した異常な細胞が増えすぎて、正常な血液づくりを邪魔してしまう病気」とされているんです。

つまり、血液をつくる工場自体が休んでしまっているのか、それとも不良品が溢れかえって正常な作業ができないのか、という大きな違いがあるんですね。
だからこそ、出ている症状だけで「もしかして白血病かも…」と自分だけで判断するのは、とても難しいことだと言えそうですよね。

なぜ同じような症状が出るのに違う病気だと言えるのでしょうか?

なぜ同じような症状が出るのに違う病気だと言えるのでしょうか?

どうして結果的に似たような症状が出るのに、全く違う病気だと言われているのか、少し気になりますよね。
それは、それぞれの病気が骨髄の中でどのように悪さをしているのかを知ると見えてくるみたいなんです。
少しだけ体の中の仕組みを覗いてみましょう。

再生不良性貧血は「血液の種が減ってしまう」状態とされています

私たちの骨の中には「骨髄」というスポンジのような組織があって、そこで毎日新しい血液がつくられています。
骨髄の中には「造血幹細胞」という、すべての血液の種になる大切な細胞があるんですね。
再生不良性貧血では、何らかの原因でこの造血幹細胞が減ってしまったり、傷ついてしまったりすると考えられています。

原因の多くは、自分の体を守るはずの免疫システムが、間違って自分の造血幹細胞を攻撃してしまうからだと言われているんですね。
大元の種が減ってしまうので、赤血球、白血球、血小板といったすべての血液細胞が十分につくれなくなってしまうんです。
骨髄の中をのぞくと、血液をつくる細胞が減った代わりに、脂肪組織が増えてしまっているのが特徴だとされています。

白血病は「異常な細胞が工場を占領してしまう」状態なんですね

一方で白血病は、血液細胞が成長する途中で「がん化」してしまう血液のがんの一種なんですね。
がん化した細胞(白血病細胞)は、ものすごいスピードで仲間を増やし始めてしまいます。
するとどうなるか、なんとなく想像できますよね。
限られたスペースしかない骨髄の中が、白血病細胞でぎっしりと埋め尽くされてしまうんです。

その結果、正常な血液細胞をつくるための場所や栄養が奪われてしまい、健康な赤血球や血小板などが減ってしまうとされています。
白血病には急激に進む急性や、ゆっくり進む慢性、骨髄性やリンパ性などいくつかの種類がありますが、どれも「異常な細胞が増える」という点は共通しているんですね。

たまに、「再生不良性貧血から白血病にうつってしまうの?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに経過の中で、まれに骨髄異形成症候群(MDS)や白血病といった別の病気が問題になることもあるとされています。
ですが、再生不良性貧血そのものが白血病と同じという意味ではないので、過度に心配しすぎないでくださいね。

どんな違いがあるの?3つの視点で比べてみましょう

仕組みが違うことはなんとなくわかっていただけたかと思いますが、実際にはお医者さんはどのように見分けているのでしょうか。
医療機関ではどんなところをチェックしているのか、具体的に3つのポイントを見ていきましょうね。
きっと、どうやって診断しているのかが分かると、少し安心できると思いますよ。

1. 血液検査の数値(血球数)の動きが違うかもしれません

まず、健康診断や近くのクリニックでも行う「血液検査」で見える違いですね。
再生不良性貧血の場合は、赤血球、白血球、血小板の3種類すべてが減ってしまうことが多いとされています(これを汎血球減少と呼ぶそうです)。

でも白血病の場合は、少し複雑な動きをするんですね。
健康な血液細胞は減ってしまうことが多いのですが、がん化した白血病細胞が血液中にあふれ出すことで、見かけ上の「白血球数」は異常に多くなることもあれば、逆に少なくなることもあると言われています。
だからこそ、「白血球が多いから白血病」「少ないから再生不良性貧血」というように、血液検査の数値の増減だけで区別するのはとても難しいんですね。

2. 骨髄検査(マルク)で見える景色がまったく異なります

症状や血液検査だけでわからないなら、どうやって最終的な判断をするのでしょうか。
そこで一番重要になるのが、腰の骨などから骨髄液を少し採取して調べる「骨髄検査」なんですね。

顕微鏡で骨髄の中をのぞいたとき、2つの病気ではまったく違う景色が見えるそうです。
具体的な違いを簡単にまとめてみました。

  • 再生不良性貧血の場合:血液をつくる細胞がスカスカに減っていて、脂肪ばかりが見える状態(低形成)だそうです。
  • 白血病の場合:がん化した異常な細胞(白血病細胞)が骨髄を埋め尽くしている様子がはっきりと確認できるそうです。

この骨髄検査をすることで、「細胞をつくれない状態なのか」「異常な細胞が潜んでいるのか」を正しく見分けることができるんですね。
少し痛みを伴う検査ではありますが、正しい診断のためには絶対に欠かせない大切なステップなんですよ。

3. それぞれに合わせた特別な治療法が用意されています

病気の種類が違えば、当然、それを治すためのアプローチも大きく変わってきますよね。
厚生労働省の指定難病関連の資料などを見ると、患者さんの状態に合わせて次のような治療が検討されるようです。

  • 再生不良性貧血の主な治療:免疫の暴走を抑える「免疫抑制療法」や、血液をつくる力を刺激する「トロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)」などが使われることが多いみたいですね。
  • 白血病の主な治療:がん化した細胞をやっつけるための「抗がん剤治療(薬物療法)」や、特定の細胞の弱点を狙い撃ちする「分子標的薬」などが中心になるとされています。

もちろん、どちらの病気でも、年齢などの条件が合えば「造血幹細胞移植」という根本的な治療が選ばれることもあるそうです。
治療の方向性がまったく異なるからこそ、最初の正確な診断がとても大切になってくるんですね。

自分の状態を知るための正確な診断が何より大切なんですね

ここまで、再生不良性貧血と白血病の違いについて一緒に見てきました。
同じように貧血や出血、発熱といった症状が出ても、骨髄の中で起きていることは全く別物だということがわかっていただけたのではないでしょうか。

再生不良性貧血は「血液をつくる細胞が減って働けなくなる病気」。
白血病は「がん化した異常な細胞が増えすぎて正常な造血を邪魔する病気」。
この違いを見分けるためには、共通する症状や血液検査だけでなく、骨髄検査がとても重要なんですね。

もし、「もしかして…」と不安に思うような症状があっても、インターネットの情報だけで「自分はこの病気かも」と決めつけてしまうのは、少しもったいないかもしれません。
正確な診断があって初めて、あなたにぴったりの治療法を見つけて、前に進むことができるんですよ。

不安なときは、一人で抱え込まずにお医者さんに相談してみませんか?

「あざがなかなか消えない」「なんだかずっと熱っぽいし、少し動くだけで息切れがする」
そんな症状が続くと、本当に心細くなりますよね。
私たちも、原因がわからない不調が続くと、不安で押しつぶされそうになる気持ち、とてもよくわかります。

でも、どうか一人で悩みを抱え込まないでくださいね。
血液の病気はとても専門的な知識が必要なので、症状だけで自己判断するのが一番怖いことかもしれません。
もし、気になる症状が続いているなら、思い切って「血液内科」がある医療機関を受診してみてほしいなと思います。

とくに、発熱が数日続いたり、血が止まりにくかったり、強い息切れがある場合は、なるべく早めに相談してみてくださいね。
専門の先生とお話しして、必要な検査を受けるだけでも、きっと「これからどうすればいいか」がはっきりと見えてきて、心がふっと軽くなるはずですよ。
あなたの毎日が、また安心して穏やかに過ごせるようになることを、心から願っていますね。