
風邪のひきはじめに、「とりあえず葛根湯を飲もう」と思うこと、ありますよね。
でも、病院でもらうものとドラッグストアで買うものは、パッケージも似ているのに何が違うのか、気になったことはありませんか?
もしかしたら、「病院のほうがよく効く気がする」と漠然と感じている方もいるかもしれませんね。
この記事では、ツムラの葛根湯について、病院で処方されるものと市販されているものの違いをわかりやすく解説していきます。
最後まで読んでいただければ、今の自分にどちらが合っているのかがしっかりわかり、迷わず選べるようになりますよ。
ぜひ一緒に、ご自身の体調にぴったりの選び方を見つけていきましょうね。
中身のレシピは同じ!決定的な違いは「生薬の濃さ」です

結論からお伝えすると、病院でもらうツムラの葛根湯と、市販されているツムラの葛根湯は、使われている生薬(漢方の成分)の種類はまったく同じなんです。
では何が違うのかというと、「生薬の量(濃さ)」と「法律上の分類」なんですね。
病院で出されるものは成分がたっぷり入った「満量処方」ですが、市販のものは副作用のリスクを減らすために、成分量が約3分の2に減らされているんです。
つまり、市販の葛根湯は、病院のものより少し「薄め」に作られているということなんですね。
これって、実は多くの人が知らなかったポイントなのではないでしょうか?
なぜ濃さや分類が違うの?2つの大きな理由

同じ「ツムラの葛根湯」なのに、どうして成分量を変えているのか、不思議に思いますよね。
それには、私たちが安全にお薬を使うための、大切な理由があるんです。
順番に詳しく見ていきましょうね。
安全に使うための「成分量」の調整
病院で処方される医療用漢方薬は、医師が患者さんの体質や持病をしっかり診察した上で出すため、成分が100%入った「満量処方」で作られています。
一方で、ドラッグストアなどで買える市販薬は、薬剤師さんに相談できるとはいえ、基本的には私たちが自己判断で買って飲むものですよね。
そのため、万が一の副作用リスクを抑えるために、成分量をあえて少なめ(ツムラの場合は約2/3量)に設定しているとされています。
どなたでも比較的安心して使えるように、という思いやりから生まれた工夫なんですね。
法律上の位置づけ(分類)が違うから
もう一つの理由は、法律上のルールの違いです。
病院の葛根湯は「医療用医薬品」と呼ばれ、原則として医師の処方箋が必要なお薬に分類されます。
それに対して市販のものは「一般用医薬品(OTC)」と呼ばれ、処方箋がなくても買えるお薬として区別されているんですね。
パッケージの見た目がそっくりでも、実は全く別のカテゴリーのお薬として扱われているなんて、ちょっと驚きかもしれませんね。
違いがわかる!3つの具体的なポイント
ここまでで、「濃さが違う」ということがおわかりいただけたかと思います。
では、実際に私たちが使うとき、どんな違いが出てくるのでしょうか?
イメージしやすいように、3つの具体的なポイントをご紹介しますね。
1. 症状に合わせた「使い分け」の目安
成分の濃さが違うと、効き目の強さも変わってきます。
たとえば、こんな風に使い分けてみるのはいかがでしょうか。
- ちょっとゾクゾクする程度の軽い風邪の初期には、マイルドな「市販の葛根湯」
- 熱っぽくて症状が強い時や、持病があって心配な時は、医師に相談して「医療用の葛根湯」
このように、今の自分のつらさに合わせて選ぶと、無理なくお薬と付き合っていけそうですよね。
初めて漢方を試してみたいという方にも、市販のものは量が控えめで使いやすいかもしれませんね。
2. 実は風邪だけじゃない?意外な効き目
「葛根湯=風邪薬」というイメージを持っている方は多いですよね。
でも実は、風邪以外にも色々な使い道があるんですよ。
例えば、以下のような症状にも効果があると言われています。
- 肩こりや筋肉痛
- 上半身の神経痛
- じんましん
生薬がたくさん入っている医療用のほうが、発汗作用などがしっかり出やすいとされています。
慢性的な肩こりで悩んでいる方は、一度かかりつけの先生に相談してみるのも良いかもしれませんね。
3. 他のメーカーと比べた時のツムラの特徴
実は、同じ「医療用の葛根湯」でも、ツムラ、クラシエ、コタローなど、メーカーによって生薬の配合バランスが少しずつ違うんです。
たとえば、発汗作用などを促す「麻黄(マオウ)」という生薬の量を見てみましょう。
クラシエなどは麻黄が4.0gと多めに入っているのに対し、ツムラは3.0gとやや控えめに作られているとされています。
つまりツムラの葛根湯は、他メーカーと比べると比較的マイルドで優しい印象のレシピになっているんですね。
同じ名前のお薬でもメーカーごとに個性があるなんて、ちょっと面白いと思いませんか?
ご自身の体調に合わせて、上手に選びましょう
今回は、ツムラの葛根湯について、医療用と市販の違いを一緒に見てきました。
大切なポイントをもう一度おさらいしておきましょうね。
- 使われている生薬の種類やレシピは全く同じ
- 決定的な違いは「成分の量」。市販は医療用の約3分の2の濃さ
- 軽い症状なら市販、しっかり治したい時や不安な時は病院の医療用
この違いを知っているだけで、いざという時のお薬選びがずっと安心になりますよね。
「中身は同じで、量が違うだけなんだ」ということがわかれば、ドラッグストアでパッケージを見た時の見方も、きっと変わるはずです。
迷った時は、遠慮せずに専門家に相談を
「市販は成分が少なめなら、副作用の心配はしなくていいの?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、量が少ないとはいえ、体質によっては動悸がしたり血圧が上がったりすることもあるとされています。
もし、高血圧や心臓、腎臓などに不安がある場合は、自己判断で長く飲み続けるのは少し心配ですよね。
だからこそ、「今の自分にはどっちがいいかな?」と迷った時は、遠慮せずに薬剤師さんや登録販売者さん、そしてお医者さんに声をかけてみてください。
きっと、あなたに一番合った優しい選択肢を一緒に考えてくれますよ。
ご自身の体と優しく対話しながら、上手に漢方を取り入れて、健やかな毎日を過ごしていきましょうね。
これからも、あなたの健康な毎日を応援しています!