五苓散のツムラとクラシエの違いとは?

五苓散のツムラとクラシエの違いとは?

むくみや二日酔い、急な胃腸炎や低気圧による頭痛などで、よく使われる漢方薬の「五苓散」。
いざ飲んでみようとしたとき、薬局や病院で「ツムラとクラシエ、どっちがいいんだろう?」と迷ってしまったことはありませんか?
同じ名前の漢方薬なのに、メーカーによって違いがあるのか気になりますよね。
実は、基本的な効果は同じでも、中に入っている生薬や得意な体質に少しだけ違いがあるんですね。
この記事では、五苓散のツムラとクラシエの違いを、専門的な言葉をなるべく使わずにやさしく解説していきます。
最後まで読んでいただければ、あなた自身の体質やライフスタイルにぴったり合ったお薬がきっと見つかりますよ。
ぜひ、私たちと一緒に見ていきましょうね。

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基本的な効果は同じでも「得意な体質」に違いがある

基本的な効果は同じでも「得意な体質」に違いがある
「五苓散 ツムラ クラシエ 違い」について、さっそく結論をお伝えしますね。
ツムラもクラシエも、体の中の余分な水分を整えてくれるという基本的な働きはほぼ同じです。
でも、使われている「生薬(植物の根など)」の種類が少しだけ違うんですね。
そのため、以下のようになります。
  • ツムラ:体に溜まった余分な水分を、直接的にサッと外に出すのが得意
  • クラシエ:胃腸の働きを優しくサポートしながら、水分バランスを整えるのが得意
という、ちょっとした得意分野の違いがあると言われています。
ご自身の体質に合わせて選ぶことで、よりすっきりと快適な毎日を過ごせるかもしれませんね。

ツムラとクラシエで効き目や使いやすさが変わる理由

ツムラとクラシエで効き目や使いやすさが変わる理由
同じ五苓散なのに、なぜ得意分野が変わるのでしょうか?
その理由について、もう少し詳しく見ていきましょうね。

最大の違いは「蒼朮」と「白朮」

五苓散には、猪苓(チョレイ)・沢瀉(タクシャ)・茯苓(ブクリョウ)・桂枝(ケイシ)・朮(ジュツ)という5つの生薬が含まれています。
そのうちの1つである「朮(ジュツ)」という生薬に、ツムラとクラシエで違いがあるんですね。
  • ツムラの五苓散:「蒼朮(ソウジュツ)」を使用しています。
  • クラシエの五苓散:「白朮(ビャクジュツ)」を使用しています。
ツムラが使っている蒼朮は、直接的に水をさばく力が強いとされています。
全身のむくみや水はけの悪さに、シャープに働きかけてくれるイメージですね。
一方で、クラシエが使っている白朮は、胃腸の働きを助ける「健脾(けんぴ)」という作用が強いと考えられています。
ちなみに、昔からある漢方の古典的なレシピでは「白朮」が書かれているため、クラシエの方が昔のレシピに近い配合なんですね。
どちらが良い悪いではなく、アプローチの仕方が少し違うということがわかりますよね。

医療用と市販薬でもエキス量に違いがある

実は、生薬の配合量(エキス量)にも微細な違いがあるんですね。
お薬の成分表などを比較してみると、同じ1日量でも、ツムラとクラシエでそれぞれの生薬のグラム数が少しずつ違っていたりします。
例えば、医療用の五苓散エキス剤の1日量で比べると、沢瀉という生薬がツムラでは4g、クラシエでは5gとなっているなど、独自のバランスで作られているそうです。
このちょっとしたバランスの違いが、効き目のシャープさや体感に影響を与えうるんですね。
また、病院で処方される「医療用」と、ドラッグストアで買える「市販薬」とでも、含まれているエキス量が異なるんです。
医療用は1日6g相当、一般向けの市販薬は4.5g相当などと言われており、病院のお薬の方が有効成分が多く入っていることが多いので、症状がとても辛い時は病院で相談してみるのも良いかもしれませんね。

病院向けの効能表示のちがい

病院で処方される医療用の五苓散について、添付文書(お薬の説明書のようなもの)の効能を見てみると、ここにも違いが見られます。
ツムラ製品は効能欄が広く記載されていて、めまいや二日酔いのほか、腎疾患や尿毒症などにも適応があるのが特徴です。
これに対してクラシエ製品は、むくみや急性胃腸炎、頭痛など、比較的日常的な症状にシンプルに焦点を当てた表示になっています。
これは「病院の先生がどんな場面で処方しやすいか」という違いにも繋がっているのかもしれませんね。そう考えると、なんだか納得できませんか?

どんな人にどちらがおすすめ?具体的な選び方の例

ここまでで、ツムラとクラシエの違いがなんとなく見えてきたのではないでしょうか。
「じゃあ、私にはどっちが合っているの?」と気になりますよね。
ここでは、体質や生活のシーンに合わせた選び方の具体例を3つご紹介しますね。

【例1】とにかく早くむくみや水をスッキリさせたいなら

「雨の日は低気圧のせいで頭痛がひどい」「二日酔いで体がパンパン」「とにかく体全体のむくみをサッとどうにかしたい」
そんなお悩みを持つ方には、ツムラの五苓散が向いているかもしれません。
先ほどお伝えした「蒼朮」のパワーで、体に滞っている余分な水分をシャープに外へ追い出してくれるとされています。
実際に、全身のむくみが気になるときにはこちらを愛用しているという方も多いそうですよ。
ただし、胃腸を補う力は白朮ほど強くないとされているので、胃腸がすごく弱くて心配…という方は、少し慎重に様子を見てくださいね。

【例2】胃腸が弱くて疲れやすいタイプなら

「もともと胃腸が弱くて食欲が出ない」「疲れやすくて、お腹を下しやすい(水様性の下痢)」「その上でむくみもある」
そんなデリケートな体質の方には、クラシエの五苓散が好まれることが多いようです。
「白朮」が胃腸の働きを優しくサポートしながら、余分な水分をさばいてくれるので、体に負担をかけすぎずにアプローチできるんですね。
漢方の専門家の先生方でも、胃腸が弱い方や食欲不振を伴う方には、白朮が入っているクラシエを好んで選ぶ方がいらっしゃるそうです。
胃腸を優しく労ってくれるなんて、なんだか安心感がありますよね。

【例3】市販薬で飲みやすさや持ち運びを重視するなら

漢方薬というと「粉薬(顆粒)で苦くて飲みにくい」というイメージがありませんか?
ドラッグストアで買える市販薬を探している場合、ツムラの市販薬は顆粒タイプが主流ですが、クラシエからは「錠剤タイプ」の五苓散も販売されているんです。
「どうしても粉薬が口に残る感じが苦手で飲めない…」という方や、「外出先や仕事場にコンパクトに持ち歩いて、頭痛のときにサッと飲みたい」という方には、クラシエの錠剤タイプがとっても人気なんですね。
また、同じ五苓散でもメーカーによって添加物が少し違うため、「乳糖アレルギーがあるから、入っていない方を選ぶ」といった、価格やコスパ以外の目線でご自身に合うものを探す方も増えているそうですよ。

五苓散のツムラとクラシエの違いをおさらい

いかがでしたか?
ここまで、五苓散のツムラとクラシエの違いについて見てきました。
最後にもう一度、大切なポイントを整理しておきますね。
  • 基本的な効果:どちらも水分代謝を整える働きがあり、ほぼ同じです。
  • 生薬の違い:ツムラは水さばきの強い「蒼朮」、クラシエは胃腸ケアもできる「白朮」を使用しています。
  • 得意な体質:ツムラは全身のむくみにシャープに働き、クラシエは胃腸が弱い方に優しく働くイメージです。
  • 飲みやすさ:市販薬の場合、クラシエには飲みやすい錠剤タイプもあって持ち運びに便利です。
同じ名前のお薬でも、こんなに奥深い違いがあるなんて驚きですよね。
自分の体の声に耳を澄ませて、よりぴったりな方を選ぶヒントにしてみてくださいね。

迷ったら薬剤師さんに相談して、自分に合う方を見つけましょう

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
もし「自分はどっちのタイプなんだろう?」と迷ってしまっても、どうか一人で悩まないでくださいね。
薬局の薬剤師さんや登録販売者さんに、「胃腸が弱くて…」とか「粉薬が苦手で…」と素直に伝えてみるのも大正解ですよ。
プロの目線で、今のあなたの症状に一番合うものを優しく選んでくれるはずです。
つらいむくみや頭痛、胃腸の不調が少しでも和らいで、あなたがもっと心地よく、笑顔で毎日を過ごせるようになりますように。
この記事が、少しでもそのお力になれたならとても嬉しいです。
無理はしすぎず、お体大切になさってくださいね。