
ふと鏡を見たとき、歯ぐきに白いポツッとしたできものを見つけてドキッとしたことはありませんか?
もしかしたら、「これって何かの病気?」「ひょっとして癌かも…」と不安になってしまった方もいらっしゃるかもしれませんね。
ネットでいろいろ調べているうちに、ますます心配になってしまいますよね。
でも、安心してくださいね。
この記事を読めば、そのできものの正体や、見分けるポイントがきっとわかりますよ。
不安な気持ちをスッキリさせて、毎日を笑顔で過ごせるようになりますので、ぜひ最後まで一緒に見ていきましょうね。
フィステル 癌 違いは全くの別物なんです

結論からお伝えしますと、フィステルと癌(歯肉がんや口腔がん)は、原因も性質もまったく異なる病気なんですね。
「もしかして、このフィステルを放置したら癌になってしまうのでは…」と心配されている読者さんも多いと思います。
でも、フィステルが原因で癌になることはないと言われていますので、まずはホッと一息ついてくださいね。
フィステルはあくまで良性の炎症性の病変であり、癌のような悪性腫瘍とは根本的に性質が違うんです。
最近はネットで「歯茎の白いできものは癌か?」と検索して不安になる方が増えているようですが、この2つは全く別物だということを、まずはしっかり覚えておいてくださいね。
どうして全く違うと言えるの?それぞれの正体

では、なぜフィステルと癌は全く違うと言えるのでしょうか?
それぞれの本当の正体について、少し詳しく見ていきましょうね。
難しく聞こえるかもしれませんが、わかりやすくお話ししますので安心してくださいね。
フィステルは「膿の出口」なんですよ
フィステルというのは、実は歯の根の先や周囲の骨の中に溜まった膿の通り道(瘻孔)のことなんですね。
虫歯が進行して歯の神経が死んでしまったり、過去に神経の治療をした歯の根の先で細菌が増殖したりして、そこに感染や炎症が起きてしまうことがあります。
そうして溜まった膿が、行き場をなくして歯ぐきの表面へトンネルを作って出てきた状態が、フィステルの正体なんです。
つまり、細胞が異常に増える腫瘍などではなく、あくまで「細菌感染による炎症の結果」なんですね。
原因となっている歯の根管治療(再根管治療)などを行って、感染源をきれいにすることで改善に向かうとされています。
お口の中のニキビのようなもの、と考えると少しイメージしやすいかもしれませんね。
歯肉がん・口腔がんは「悪性腫瘍」なんです
一方、歯肉がんや口腔がんは、口の中にできる悪性腫瘍の一種なんですね。
細胞が異常に増殖してしまう病気で、多くは扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)と呼ばれるタイプだとされています。
フィステルが良性の炎症であるのに対し、癌は周囲の組織に入り込んだり(浸潤)、別の場所に転移したりする可能性がある、まったく異なる性質を持っています。
また、原因やリスク要因も違っていて、喫煙や大量の飲酒、合わない入れ歯や尖った歯などによる慢性的な刺激が関係しているとされています。
白板症(はくばんしょう)と呼ばれる白い斑点などの前がん病変から進行することもあると言われているんですね。
治療には、外科的な切除や放射線治療など、専門的ながん治療が必要になってきます。
見た目や症状の具体的な違いについて
フィステルと癌が全く違う病気だということは、おわかりいただけましたでしょうか?
きっと、「じゃあ、どうやって見分ければいいの?」と気になりますよね。
ここでは、それぞれの典型的な見た目や症状の具体例をいくつかご紹介しますね。
ただ、ご自身だけで判断するのは難しいこともあるので、あくまで参考として一緒に見ていきましょう。
典型的な見た目の違い
まず、鏡で見たときの典型的な見た目には、こんな違いがあるとされています。
フィステルの場合は、以下のような特徴が多いですね。
- 歯ぐきの一点に、白から黄白色のニキビのような小さなできものがポツンとできる
- 指などで押すと、中から白い膿が出ることがある
- 過去に治療した歯や、神経が死んでしまった歯の近くにできやすい
これに対して、歯肉がんや口腔がんは、少し違った見え方をすることがあるんです。
- 治らない口内炎のような潰瘍(えぐれたような傷)ができる
- 歯ぐきの一部がただれたり、赤く盛り上がったり、硬いしこりのようになったりする
- 触ると出血しやすかったり、周囲の粘膜が白や赤に変色したりしている
フィステルがポツンとした丸いできものなのに対して、癌はただれや硬いしこりを伴うことが多いんですね。
この違いを知っておくだけでも、少し安心できるかもしれませんね。
痛みや経過の違い
次に、痛みや症状の進み方(経過)にも違いがあります。
フィステルは、慢性的な炎症であることが多いため、実は痛みが少ない、あるいはないことが多いんです。
膿が出ると小さくなり、また膿が溜まるとぷっくり腫れる、というように、出たり消えたりを繰り返すこともあります。
でも、根本的な原因である歯の根の治療をしない限り、自然に完全に治ることはないんですね。
一方で、歯肉がんや口腔がんの場合も、初期の頃はあまり痛みがない場合もあるとされています。
しかし、自然に治ることはなく、徐々に大きくなったり、症状が悪化したりしていくのが特徴です。
進行してくると、痛みが出たり、歯がグラグラしてきたり、首のリンパ節が腫れたりすることもあると言われています。
「いつまで経っても治らないし、なんだかひどくなっている気がする…」という場合は、少し注意が必要かもしれませんね。
口内炎との違いも知っておきましょう
フィステルや癌のほかに、お口の中のできもので一番身近なのが「口内炎」ですよね。
口内炎との違いについても、少しだけお話ししておきますね。
口内炎の場合は、食べ物や飲み物が触れるとピリピリとしみるような強い痛みを感じることが多いですよね。
皆さんも一度は経験があって、あの痛み、わかりますよね。
ですが、通常の口内炎であれば、だいたい1〜2週間ほどで自然に治っていくことがほとんどです。
もし、しみるような痛みがなく、2週間以上経っても全く治る気配がない場合は、口内炎ではなくフィステルや別の病気の可能性も考えられるんですね。
フィステルと癌の違いをおさらいしましょう
ここまで、フィステルと癌の違いについて一緒に見てきました。
最後に、大切なポイントをもう一度整理してみましょうね。
- フィステルと癌は全くの別物であり、フィステルから癌になることはない
- フィステルは歯の根の感染による「膿の出口」で良性の炎症
- 歯肉がんなどの癌は「悪性腫瘍」であり、浸潤や転移のリスクがある
- フィステルは白っぽいニキビ状で痛みが少ないことが多い
- 癌は治らない潰瘍やただれ、しこりになることがあり、徐々に進行する
こうして比べてみると、性質が全く違うということがよくわかりますよね。
「歯ぐきに白いできものができたから癌かもしれない!」と過剰に不安になる必要はないので、まずは安心してくださいね。
不安なときは一人で悩まずに相談してみませんか?
さて、ここまでフィステルと癌の違いをお伝えしてきましたが、少しは気持ちが楽になりましたでしょうか?
ただ、そうは言っても、パッと見ただけではご自身の症状がフィステルなのか、治りにくい口内炎なのか、それとも白板症や癌なのか、区別がつきにくいこともありますよね。
最近の歯科医院のコラムなどでも、「自己判断で見分けるのはとても難しい」と言われているんですね。
ですから、もし2週間以上経っても治らないできものがあるなら、ご自身で「これはフィステルだ」と決めつけずに、ぜひ一度歯医者さんで診てもらってくださいね。
「もしかして悪い病気だったらどうしよう…」と受診をためらってしまうお気持ち、私たちもとてもよくわかります。
でも、早く診てもらって「なんだ、ただのフィステルだったんだ!」とわかれば、その日からぐっすり眠れるようになりますよ。
万が一別の治療が必要だったとしても、早く気づけた分だけ、お薬や簡単な処置で済むかもしれませんね。
あなたのその大切な笑顔を守るために、ぜひ勇気を出して、お近くの歯医者さんに相談してみてくださいね。
きっと、優しい先生がしっかりとお口の中を診て、あなたを安心させてくれるはずですよ。