
ふと見上げると、手のひらのような大きな葉っぱの木があって、「この木、なんていう名前なんだろう?」って気になりますよね。
本やインターネットで調べてみると、「すずかけ」や「プラタナス」という名前が出てきて、どっちが正解なのか迷ってしまう方も多いかもしれませんね。
「同じ木のこと?それとも全く別の木なの?」と不思議に思う気持ち、とてもよくわかります。
この記事では、そんな植物のちょっとした疑問を、わかりやすくスッキリと解決していきますね。
最後まで読んでいただければ、次にお散歩へ出かけたとき、「あ、これは〇〇だね」って見分けられるようになりますよ。
いつもの歩き慣れた道が、きっともっと楽しくて新鮮な景色に変わるはずです。
プラタナスはグループ名で、すずかけはその中のひとつなんです

実は、「プラタナス」というのは植物のグループの総称(カテゴリー名)で、「すずかけ(鈴懸の木)」はそのグループに含まれる1つの種類のことなんですね。
つまり、プラタナスという大きな家族の中に、すずかけという名前のメンバーがいる、とイメージしていただくとわかりやすいかもしれませんね。
どちらも間違っているわけではなく、大きな枠組みで呼ぶか、具体的な品種名で呼ぶかの違いだったんです。
これって、ちょっと意外な事実ですよね。
呼び方が複数ある理由は?名前の由来と分類の秘密

それには、学術的な分類と、私たちが日常生活で使っている呼び方の「ちょっとしたズレ」が関係していると言われています。
一緒に詳しく見ていきましょう。
学術的な分類と一般的な呼び方のズレ
植物の分類上、プラタナス属に分類される植物の総称が「プラタナス」とされています。そして、その中に「スズカケノキ」という具体的な品種が含まれているんですね。
でも、私たちが街を歩いていて見かける街路樹の多くは、実は「モミジバスズカケノキ」という交配種なんです。
日本では、この街路樹としてよく植えられているモミジバスズカケノキのことを、一般的に「プラタナス」と呼ぶことが多いんですね。
学術上はプラタナスが属の総称なのに、日常会話では特定の交配種を指して「プラタナス」と呼んでいるため、使い分けが少し複雑になってしまっているのかもしれませんね。
「あれ?どっちがどっちだっけ?」と混乱してしまうのも、無理はありませんよね。
「プラタナス」という名前の由来
プラタナスという響き、なんだかおしゃれで素敵だと思いませんか?この名前は、ギリシャ語の「platys(広い)」という言葉が語源だとされています。
その名の通り、プラタナスの葉っぱはとても大きくて、広い面積を持っていますよね。
夏の暑い日には、その大きな葉っぱがたっぷりと木陰を作ってくれて、私たちを強い日差しから守ってくれます。
名前の由来を知ると、あの立派な葉っぱの姿がより愛おしく感じられるかもしれませんね。
「すずかけ」という名前の由来
一方で、「すずかけ(鈴懸の木)」という和名にも、とても日本らしい風情のある由来があるんですよ。秋になると、この木はピンポン玉くらいの大きさの、球形の可愛らしい実をつけますよね。
その実が枝からぶら下がっている様子が、山伏(やまぶし)という修験者が着る衣装についている「篠懸(すずかけ)」という丸い飾りに似ていることから、この名前が付けられたと言われています。
昔の人は、木の実の形からそんな想像を膨らませて名前をつけたんだなと思うと、なんだかロマンチックですよね。
私たちも、昔の人と同じように木の実を見上げて、季節を感じているんですね。
街で見かけるプラタナス属の3兄弟!それぞれの特徴と見分け方
プラタナス属には、主に3つの種類があると言われています。どれも落葉樹で、樹高は30〜40メートルにも達するほど大きく育ち、成長が早いのが特徴なんですね。
花が咲くのは4〜5月頃で、秋にはあの特徴的な丸い実をつけます。
温帯地域で育てやすく成長も早いため、街路樹や公園の木として大活躍していますが、大きくなりすぎるため個人の住宅の庭木として植えられることはほとんどないそうです。
ここでは、そんなプラタナス属の「3兄弟」をご紹介しますね。
葉っぱの「切れ込みの深さ」で見分けることができるので、ぜひ覚えてみてください。
葉っぱの切れ込みが一番深い「スズカケノキ」
まず最初にご紹介するのは、プラタナス属の代表とも言える「スズカケノキ(学名:Platanus orientalis)」です。原産地は東南ヨーロッパからインドにかけての地域だとされています。
このスズカケノキの最大の特徴は、葉っぱの切れ込みが3つの種類の中で最も深いことなんですね。
葉っぱの形をじっくり観察してみると、指を大きく広げた手のように、深く切れ込んでいるのがわかります。
もし街で葉っぱを拾ったら、切れ込みの深さをチェックしてみてくださいね。
葉っぱの切れ込みが浅い「アメリカスズカケノキ」
次にご紹介するのは、「アメリカスズカケノキ(学名:Platanus occidentalis)」です。こちらは北アメリカが原産地と言われています。
アメリカスズカケノキの葉っぱは、先ほどのスズカケノキとは対照的に、切れ込みがとても浅いのが特徴なんですね。
全体的に丸みを帯びたような、どっしりとした印象の葉っぱをしています。
同じ仲間でも、生まれた場所によって少しずつ姿が違うなんて、植物の世界は本当に奥深いですよね。
街路樹の定番!中間の「モミジバスズカケノキ」
最後にご紹介するのは、「モミジバスズカケノキ(学名:Platanus acerifolia)」です。実は、私たちが日本の街路樹や公園で一番よく見かけるのは、このモミジバスズカケノキなんですよ。
スズカケノキとアメリカスズカケノキの交配種とされていて、葉っぱの切れ込みの深さも、ちょうど2つの中間くらいなんですね。
その名の通り、モミジの葉っぱをそのまま巨大にしたような形をしています。
日本の街中で「プラタナス」と呼ばれて親しまれているのは、多くの場合このモミジバスズカケノキだと思っていただいて大丈夫かもしれません。
次にお散歩するときは、「もしかして君はモミジバスズカケノキかな?」と心の中で話しかけてみるのも楽しいかもしれませんね。
すずかけとプラタナスの違い、もう迷いませんね!
ここまで、すずかけとプラタナスの違いについて一緒に見てきましたが、いかがでしたか?もう一度、大切なポイントを整理しておきましょう。
- プラタナスは、植物のグループ全体を指す「総称」です。
- すずかけ(スズカケノキ)は、そのプラタナス属に含まれる「具体的な1品種」のことです。
- 日本の街路樹でよく見かけるのは交配種の「モミジバスズカケノキ」で、これを一般的に「プラタナス」と呼ぶことが多いです。
- 見分けるポイントは、葉っぱの切れ込みの深さです。
プラタナスという大きな家族の中に、すずかけというメンバーがいる。
そして、私たちが普段「プラタナス」と呼んでいるのは、実はその家族の中の「モミジバスズカケノキ」という子であることが多い。
この関係性がわかると、なんだか頭の中がスッキリしますよね。
学術的な分類と日常的な呼び方の違いが、私たちを少し迷わせていた原因だったんですね。
さあ、足元の小さな秋を探しに出かけてみませんか?
木の名前や由来を知ると、いつもの景色がちょっと違って見えてきませんか?今まで「ただの大きな木」だったものが、「あ、プラタナスの仲間のモミジバスズカケノキだね」とわかるようになると、お散歩の時間がぐっと豊かになりますよね。
山伏の衣装の飾りに似ているという、あのコロンとした可愛い実を探すのも楽しいかもしれません。
今度の休日や、お買い物の帰り道。
少しだけ歩くスピードをゆるめて、街路樹を見上げてみませんか?
足元に落ちている大きな葉っぱを拾って、切れ込みの深さを観察してみるのも素敵な時間ですよね。
きっと、あなただけの小さな発見が待っているはずです。
ぜひ、自然が教えてくれる季節の移ろいを、存分に楽しんでみてくださいね。