
「最近、お布団に入ってもなかなか眠れなくて…」そんなお悩み、ありませんか?
夜が来るのが少し不安になってしまう気持ち、よくわかります。
病院で不眠の相談をしたとき、「エスゾピクロン」や「デエビゴ」というお薬の名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
どちらも眠りを助けてくれるお薬ですが、「自分にはどっちが合っているのかな?」「どんな違いがあるんだろう?」と気になりますよね。
この記事では、そんなあなたのために、2つのお薬の特徴や上手な使い分けについて、やさしく丁寧に解説していきます。
最後まで読んでいただければ、きっとあなたにぴったりの選択肢が見えてきて、ぐっすり眠れる明るい明日への第一歩を踏み出せるはずですよ。
お薬の働き方と得意なことが違います

エスゾピクロンとデエビゴ、一番の大きな違いは「眠りに導くメカニズム」と「お薬の効果が続く時間」なんですね。
エスゾピクロンは、脳の興奮を直接落ち着かせて、スッと眠りに入りやすくしてくれるお薬です。
一方、デエビゴは、脳を「起きよう!」とさせる物質の働きをブロックして、自然な眠気を引き出してくれるお薬なんですよ。
また、エスゾピクロンは効き目が早くて短い時間で体から抜けていくのに対し、デエビゴは長く穏やかに効いて、夜中や早朝に目が覚めるのを防ぐのが得意、という違いがあります。
ご自身の「眠れないタイプ」に合わせて選ぶことが、とても大切なんですね。
2つのお薬はなぜ効き方が違うの?

エスゾピクロンは脳を優しくリラックスさせるお薬
エスゾピクロン(お薬の名前としては「ルネスタ®」とも呼ばれます)は、「非ベンゾジアゼピン系」という種類のお薬です。
私たちの脳の中には、「GABA(ギャバ)」というリラックスするための物質があるんですね。
エスゾピクロンは、このGABAの働きを助けて、脳の活動を直接鎮めてくれるんです。
だからこそ、飲んでから比較的すぐに効き始めて、スッと眠りに入りやすいという特徴があるんですよ。
お薬の成分が体の中で半分に減る時間(これを半減期と呼びます)が約6時間と短めなので、翌朝に眠気が残りにくいのも嬉しいポイントかもしれませんね。
「早く眠りにつきたい」というお悩みに、しっかり寄り添ってくれるお薬なんです。
デエビゴは「起きるスイッチ」をオフにするお薬
一方のデエビゴ(一般名はレンボレキサントと言います)は、「オレキシン受容体拮抗薬」という新しいタイプのお薬です。
私たちの脳には「オレキシン」という、目を覚まさせておくための物質があるんですね。
デエビゴは、このオレキシンの働きをそっと邪魔することで、自然な形で眠気を誘ってくれるんです。
こちらは半減期が約47時間と長めで、夜中に何度も起きてしまう方や、朝早くに目が覚めてしまう方にとても向いているとされています。
無理やり眠らせるのではなく、自然な眠りのリズムを取り戻すお手伝いをしてくれるんですね。
2024年には同じタイプの新しいお薬(クービビック®)も発売されるなど、今とても注目されている種類のお薬なんですよ。
副作用や安全性の違いについて
お薬を毎日飲むとなると、やっぱり副作用や「やめられなくなるんじゃないか」という不安が気になりますよね。
エスゾピクロンは、昔からある睡眠薬に比べると依存性が低くて安全と言われていますが、口の中に少し苦味を感じたりすることがあるようです。
飲む量は大人で2〜3mg、ご高齢の方で1〜2mgと調整できるようになっています。
デエビゴは、依存性や、お薬をやめた途端に眠れなくなる「反跳性不眠(はんちょうせいふみん)」のリスクがとても低いとされているんです。
ふらついて転んでしまうリスクも少ないので、ご高齢の方にも使いやすいお薬なんですね。
緑内障や前立腺肥大といった持病がある方でも使いやすいと言われています。
どちらも比較的安全なお薬ですが、体質によって合う合わないがあるので、無理なく続けられる方を選ぶことが大切ですよね。
どんな人に向いている?具体的な3つのケース
お布団に入ってもなかなか眠れないAさんの場合
「疲れているのに、ベッドに入ってから何時間も眠れない…」
「明日も早いのに、時計を見るたびに焦ってしまう…」
そんなふうに、寝つきが悪くてお困りの方には、エスゾピクロンが合っているかもしれません。
即効性が高く、飲んでから比較的すぐにリラックス状態になれるので、「早く眠りたい」という気持ちに優しく寄り添ってくれますよ。
寝つきの悪さ(入眠障害)でお悩みなら、まずはエスゾピクロンを試してみるのが良い選択になるかもしれませんね。
夜中に何度も目が覚めてしまうBさんの場合
「一度は眠れるんだけど、夜中に何度も起きてしまって、朝スッキリしない…」
「トイレに起きた後、もう一度眠るのが難しい…」
そんな、途中で目が覚める「中途覚醒」でお悩みの方には、デエビゴがおすすめです。
長く穏やかに効いてくれるので、朝までぐっすり眠るのをサポートしてくれます。
2023年の専門的な研究(Journal of Sleep Research)でも、デエビゴが睡眠の質を良くしてくれて、翌日の頭の働きに影響しにくいことが確認されているんですね。
朝までぐっすり眠れたら、次の日の気分もきっと晴れやかになりますよね。
どちらか一つではうまくいかないCさんの場合
実は、「寝つきも悪いし、途中で起きてしまう」という方もいらっしゃいますよね。
そんなときは、お医者さんの判断で、デエビゴとエスゾピクロンを一緒に使うこともあるんです。
「デエビゴで朝まで眠る土台を作りつつ、エスゾピクロンで最初の寝つきを良くする」というように、お互いの得意分野で役割分担をするんですね。
一つのお薬だけで無理に解決しようとせず、組み合わせて使うことで心地よい眠りを見つけられることもあるんですよ。
それぞれの特徴と使い分け
ここまで、2つのお薬の違いについて一緒に見てきました。
改めて、それぞれの特徴を整理してみましょう。
- エスゾピクロンは、脳をリラックスさせて素早く眠りに導くお薬で、寝つきが悪い方に向いています。
- デエビゴは、起きるスイッチをオフにして自然な眠りを長く保つお薬で、途中で目が覚めやすい方に向いています。
- どちらも比較的安全性が高いですが、年齢や症状によって使い分けたり、時には併用したりします。
自分の眠りのタイプに合わせて選ぶことが、とても大切なんですね。
ぐっすり眠れる明日へ向けて
毎日よく眠れないと、心も体も本当に辛いですよね。
「このままずっと眠れないのかな…」と不安になってしまう気持ち、よくわかります。
でも、今の睡眠薬はどんどん進化していて、あなたに合ったお薬がきっと見つかるはずです。
「自分は寝つきが悪いタイプかな?」「夜中に起きちゃうタイプかな?」と、ご自身の眠りのクセを振り返ってみてください。
そして、そのお悩みをぜひ、かかりつけのお医者さんに相談してみてくださいね。
一人で抱え込まずに、お薬の力も上手に借りながら、心地よい朝を迎えられる日を一緒に目指していきましょう。
あなたがぐっすりと眠れて、笑顔で明日を迎えられるよう、心から応援しています。