
「ケガや病気のあとに、ずっと痛みが続いてつらい…」
そんな経験をされている方もいらっしゃるかもしれませんね。
病院で「CRPS」という言葉を聞いて調べてみたら、「1型」や「2型」という種類があって、自分はどっちなんだろう?と不安に思っていませんか。
この記事では、crps 1型 2型 違いについて、専門的なお話も交えながら、できるだけわかりやすくお伝えしていきますね。
最後まで読んでいただければ、ご自身の症状への理解が深まり、これからどう治療に向き合っていけばいいのか、きっと前向きなヒントが見つかるはずです。
一緒に見ていきましょう。
一番のポイントは「神経の損傷がはっきりしているか」です

結論からお伝えしますね。
CRPS(複合性局所疼痛症候群)の1型と2型の決定的な違いは、「原因となる明らかな神経の損傷があるかどうか」なんですね。
1型は、骨折や捻挫などのケガのあとに発症することが多く、目に見えるような大きな神経の損傷がないタイプとされています。
一方で2型は、手術などで太い神経が直接傷ついてしまったことが原因で起こるタイプと言われています。
ただ、どちらのタイプでも、手足が焼けるように痛んだり、腫れたりといった「出ている症状」はほとんど同じなんですね。
だからこそ、「どっちの型なんだろう?」と迷ってしまう方が多いのも、とてもよくわかります。
どうして2つのタイプに分けられているの?

「症状が同じなら、どうしてわざわざ1型と2型に分けるの?」
そう疑問に思いますよね。
実は、医学的な分類の歴史や、その後の手続き(たとえば後遺障害の認定など)において、原因がはっきりしているかどうかが重要になる場面があるからなんです。
ここでは、それぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
1型(旧称:RSD)の特徴
1型は、昔は「反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)」と呼ばれていたものです。
神経そのものが切れたり傷ついたりしたわけではないのに、なぜか激しい痛みが続いてしまう不思議な状態なんですね。
実は、CRPSと診断される方の大多数が、この1型にあたると言われています。
2024年の最新の研究では、1型の方の運動障害には「筋痛覚過敏(筋肉が痛みに過敏になること)」が関わっていることがわかってきたそうです。
特に、筋肉が勝手にこわばってしまう「ジストニア」という症状を伴う場合は、少し押されただけでも痛みを感じやすくなったり、指を動かす機能に影響が出たりすることが確認されているんですね。
目に見える傷がないからこそ、周りの人に痛みを理解してもらいにくくて、つらい思いをされている方も多いかもしれませんね。
2型(旧称:カウザルギー)の特徴
2型は、以前は「カウザルギー」と呼ばれていました。
こちらは、太い末梢神経がはっきりと傷ついたことが原因で起こります。
神経がダメージを受けたことで、そこから異常な痛みのサインが脳に送られ続けてしまうんですね。
画像診断などで「ここに神経の傷がある」と証明しやすいのが特徴です。
そのため、交通事故や労働災害などで「後遺障害認定」を受ける際には、証拠がはっきりしている2型の方が認定されやすいという傾向があると言われています。
手続き上の違いが出てくるのは、もしかしたら少し理不尽に感じるかもしれませんが、そういった背景があるんですね。
実は出ている症状にはあまり差がないんです
ここまで違いをお話ししてきましたが、実は患者さん自身が感じるつらさや症状には、大きな違いはないとされています。
どちらの型でも、次のような症状が共通して現れることが多いんですね。
- 焼けるような激しい痛み(灼熱痛)
- 風が当たったり、軽く触れたりしただけで痛む(異痛症・allodynia)
- 手足が赤や紫色に変色する
- 異常に汗をかいたり、逆に全くかかなくなったりする
- 関節が固まって動かしにくくなる
診断基準としても、「持続する痛み」に加えて、皮膚の色の変化や知覚過敏、浮腫(むくみ)などの項目からいくつか当てはまるかどうかで判断されることが多いです。
「神経の傷があるかどうか」という原因の違いはあっても、今あなたが感じている痛みの強さやつらさは、どちらの型であっても本物なんですよね。
だから、無理をして我慢しないでくださいね。
それぞれのタイプはどんなときに発症しやすい?
「じゃあ、具体的にどんなケガや病気がきっかけになるの?」
それも気になりますよね。
ここでは、よくある発症のきっかけを3つの具体例でご紹介します。
ご自身の経験と重なる部分があるか、一緒に確認してみましょう。
具体例1:骨折や捻挫から発症するケース(1型)
一番多いのが、日常的なケガから発症するパターンです。
たとえば、転んで手首を骨折してしまった、あるいは足首をひどく捻挫してしまった、というような出来事ですね。
普通なら、ギプスが外れる頃には痛みも引いてくるはずですよね。
でも、「骨はくっついたはずなのに、なぜかジンジンと焼けるような痛みがずっと続いている」「ケガをした方の手がパンパンに腫れて、色も赤黒くなっている」
こんな風に、ケガの治り具合と痛みの強さが釣り合わない場合、1型のCRPSを発症している可能性があります。
「ただの捻挫だと思ったのに…」と戸惑う方も少なくありませんが、決して珍しいことではないんですよ。
具体例2:脳卒中などの病気から発症するケース(1型)
ケガだけでなく、病気がきっかけになることもあります。
特に知られているのが、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)のあとに起こるケースです。
麻痺が残った側の手や肩に、ズキズキとした強い痛みや腫れが出ることがあるんですね。
実は、脳卒中後に発症するCRPSの90%以上が、この1型だと言われています。
リハビリを頑張りたいのに、手が痛くて動かせない…。
そんなジレンマを抱えてしまうことも多いと思います。
これも、脳から神経への指令がうまく伝わらなくなってしまったことで起こる、複雑な痛みのひとつなんですね。
具体例3:手術などで太い神経が傷ついて発症するケース(2型)
こちらは2型の典型的なパターンです。
たとえば、大きなケガをして手術を受けたときや、何らかの理由で太い神経の近くを処置したときに、やむを得ず神経が傷ついてしまうことがあります。
その結果、傷ついた神経が支配している手や足の領域に、強烈な痛みやしびれ、知覚過敏が現れるんですね。
「手術は成功したって言われたのに、どうしてこんなに痛いの?」と不安になるかもしれません。
これは、神経そのものがダメージを受けたことによる後遺症的な痛みなので、通常の痛み止めが効きにくいことも特徴です。
原因がはっきりしている分、お医者さんにも説明しやすいかもしれませんが、痛みのつらさは本当に大変ですよね。
今日お話しした大切なポイントのおさらい
ここまで、crps 1型 2型 違いについて詳しく見てきました。
少し情報が多かったかもしれないので、最後に大切なポイントをわかりやすくまとめておきますね。
- 1型は目立つ神経の損傷がなく、骨折や捻挫、脳卒中などの後に発症しやすい
- 2型は太い末梢神経の損傷が原因で、手術や大きな外傷の後に発症しやすい
- 原因は違っても、焼けるような痛みや腫れ、皮膚の変色といった症状はほぼ同じ
- 1型の方が圧倒的に多く、2型は画像で証明しやすいため後遺障害認定で少し有利になることがある
- どちらの型も、早期に見つけて適切な治療を始めることがとても大切
ご自身の症状がどちらに当てはまりそうか、少しイメージが湧いてきましたか?
どちらの型であったとしても、あなたが感じている痛みは決して気のせいではありません。
そのことだけは、どうか忘れないでくださいね。
痛みを一人で抱え込まず、まずは専門家へ相談を
慢性的な痛みと毎日付き合っていくのは、本当に心細くてエネルギーがいることですよね。
「この痛みは一生続くのかな…」と不安になってしまう夜もあるかもしれません。
でも、CRPSには色々な治療の選択肢が用意されているんですよ。
たとえば、痛みを和らげながら少しずつ動かしていくリハビリテーションが中心になりますが、それ以外にも「神経ブロック注射」で痛みの悪循環を断ち切ったり、最近では「遠絡(えんらく)治療」という新しいアプローチで症状が改善したという報告もあるんです。
一番大切なのは、できるだけ早く専門の先生(ペインクリニックや整形外科など)に相談して、あなたに合った治療をスタートさせることです。
1型でも2型でも、早期に介入することで、痛みをコントロールして元の生活に近づけていくことは十分に可能なんですね。
この記事が、あなたが次の一歩を踏み出すための小さなきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
どうか一人で無理をせず、周りの医療スタッフに頼りながら、少しずつ痛みのない穏やかな日々を取り戻していきましょうね。